早朝5時、夜も明けきらないうちに
サナア行きのバスターミナルを目指した。
ところが窓口でひと言、
「満席です」
Oh No…!!
乗合タクシー
仕切りなおして乗合タクシーを探す。
タイミングよく「サナア、サナア」
と連呼するドライバーを発見した。
タイズからサナアまでは約250km。
乗合タクシーの料金は1200リアル(約700円)だった。
この乗合タクシーは正直苦手だ。
車内は狭く、7人乗りの車に11人を詰め込む。
1列に4人座るから身動きひとつ取れやしない。
しかも、車体が古いためノンエアコン…。
気温40度の砂漠地帯を、サウナ状態で突き進むのだ。
ただいま、サナア
乗車時間5時間、
タイズから首都「サナア」に戻ってきた。
喧騒はひどいが、涼しくて人も優しい。
行きつけの宿にチェックインし、
行きつけのバーガー屋で昼食を摂り、
行きつけのネット屋、行きつけの…、
と、慣れた街は居心地がいい。
ネット環境も快適で、3日ぶりにブログを更新。
ついでにMAPも更新できた。
メールをチェックすると、
日本の友や旅先で出会った友からの便りが。
何気ないひと言がとても嬉しく、
“つながり”を実感できて力になる。
千夜一夜の物語
不思議なことにこの旅をはじめてから
「たまたまブログを見つけて…」と、
旧友からの便りがいくつか届いている。
これも旅の見えない吸引力か?
途絶えていた“つながり”が戻ってきた。
「点」だった旅が
いつしか「線」になり、
たくさんのつながりを経て
「面」になろうとしている。
旅立ってもうすぐ半年、
出会いと別れの数だけ、強くなった気がする。
笑顔と涙の数だけ、優しくなった気がする。
たくさんの別れ道があった。
でも、どっちを選らんだって答えはひとつだと思う。
何も恐がる必要はない。
その道はやがて枝となり、
たくさんの葉をつけるのだから…。
この旅が幹で
この道が枝で
この1日が葉で
そんな風に毎日が過ぎていく。
千夜一夜の物語
まさしく「アラビアン・ナイト」だね。
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