消えゆく運命…

インド第二の都市「コルカタ」にいる。
ここは想像以上に都会だった。
だって道に牛がいなんだから…。

 

この先の未来

今日は朝イチでバングラデシュ大使館を訪ね、
ビザの申請を行った。
が、残念なことに発給まで4日もかかるという。
しかもその間パスポートを預けなければならなかったので、
「月曜日にまた来ます」と、申請用紙を取り下げて帰った。

実は明日から、インドの観光地の目玉である
「ダージリン」に行く予定なのだ。
だからパスポートが手放せない。
ダージリンといえば、ご存知、紅茶の産地で、
実にインドの2/3の紅茶はここで生産されているという。
最近は治安が悪化しているというが、
インドの避暑地として名高く、多くの旅行者が訪れている。

そしてもうひとつ。
ダージリンには「ヒマラヤ高山鉄道」という
世界遺産に指定されているトイ・トレインが走っている。
これは乗ってみたい。
ただし、今は疲労困憊中なので、もう闘う余裕はない。
よって、治安が悪かったらすぐに引き返す予定なので
すべてはあやふやな未来予想図でしかないのだが…。

 

コルカタの名物

さて、ここコルカタにはある悲しい名物がある。
それは「人力車」。
インド中を走っているリキシャの語源はその名のとおり
日本の人力車である。
第二次世界大戦前に日本から輸出されたのが始まりだとか。

インドのリキシャと言えば普通は「三輪タクシー」を指すのだが、
ここコルカタにだけは未だに日本と同じ人力車が走っている。
しかし、この人力車もまもなく姿を消す運命にある。
と言うのも、1997年以来、政府がライセンスを発行していないからだ。
つまりは今走っている車夫が最後の担い手というわけか。

 

歩いた方が速い…

そんな人力車に乗ってみた。
おう、歩くスピードと変わらないじゃないか…。いやむしろ遅い(泣)
日本のそれは勢いよく駆けていくが、インドではのんびりと歩いている。
トボトボトボ…。
たくさんの人に追い抜かれながら、かろうじて前に進んだ。
指定した駅のずいぶん手前で降ろされてしまった。
「どうして?」と車夫に尋ねると、
「ここから地下鉄に乗ったほうが早い」という。

「…」

なんのための人力車だろう。
まぁ、記念ということでお金を支払うと
彼は元来た道をのっそりと帰っていった。

チリン、チリン。
彼らは手にしたベルで客を招く。
まるで夏の終わりを惜しむ虫たちのように
なんだか切ない音色だった。

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