行列ができるラーメン店 in蘭州

ここは中国甘粛省の「蘭州」。
ラーメンの原点と言われる、蘭州拉麺の街である。

昨夜、8時間のバス+21時間の列車という
過酷な移動をしたにも関わらず、
今夜も14時間の列車に乗るのだから、
美味しいものでも食べなきゃやってられない。

 

馬子禄牛肉麺

原点の中の原点、
蘭州拉麺の老舗「馬子禄牛肉麺」へと足を運んだ。
店内に入ると長い行列!
おぅ、中国にも行列ができるラーメン店があったのか!?

 

ラーメンは蘭州の人にとって
日常生活の中で欠くことのできないものだとか。
市内には3000 軒以上のラーメン店があり、
中国全土で蘭州拉麵を出す店を見ることができる。

 

そう、ここはラーメンの聖地と言っても過言ではない。
ラーメンの発祥の地として、
「馬子禄牛肉麺」は蘭州でとても有名な店。
蘭州牛肉麺を提供している店にはランクというものが存在し、
一級や二級といったプレートが店内に飾られている。
ちなみにこの馬子禄牛肉麺では、
それは「特級」とされていた。

 

 

牛肉麺

待つこと15分、
真っ赤なラーメン(牛肉麺)が運ばれてきた。
蘭州拉麺の特徴は、牛骨スープとかん水を使った麺。

もちろん麺は手打ち。
包丁は一切使わず、器用に手で麺を伸ばし、裂いていく。
たっぷりの挽肉とラー油のコク、
そしてそれを中和するパクチーの後味。
麺は日本のたまご麺と同じで
モチモチとしていて、これがまたスープによく絡む!

ウマイ!

 

 

シルクロードへ

 

もう、毎日が中華だから、
こんな感動は久しく忘れていた…。
しみじみとスープをすすり、
1本の麺すら残すまいと、どんぶりをさらう。
これでたったの3.5元(約50円)だもの。

と、はしゃいだ数時間後。
今日も狭い、硬い座席で車窓を眺めている。
長いトンネルを抜け、
日付が変わる頃には、外は雪景色になった。
眠れない14時間、とにかく中国は広い。

銀河鉄道は今、シルクロードへと突入しました。

旅のカケラ/slideshow

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