江戸末期から続くこけし工房「桜井こけし店」。
櫻井昭寛工人は5代目にあたり、
蕪頭(かぶらあたま)の曲線が美しく、
胴のビリカンナと呼ばれる特殊なカンナの技法は見事。
「山河之響の会」で作品を目の当たりにし、
その繊細な描写と滑らかな曲線が印象的だった。
表情が温和で、胴模様の菊は奔放に描かれている。
今回購入予定はなかったが、
こうして手にとってしまうとつい欲しくなる。
どうしようか迷った末、
小ぶりで手ごろな値段の
「ねまりこ」を1つ買うことにした。
ねまりことは、座った形をしているこけしで、
鳴子では「座る」を「ねまる」と言うそうだ。
巧みなろくろ技術、描彩技術による
伝統的な意匠をなした小型こけし。
また、豊かな色使いも特徴で、
黄色い胴体のものが気に入った。
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