遠刈田から伝わった技をもとに、
山形系の影響を受けつつ独自に発展した作並系。
差し込み式の小さな頭と、
子どもが握って遊んだ名残といわれる細い胴が特徴である。
胴の裾を絞った形やカニ菊と呼ばれる紋様、
鳴子系や遠刈田系と似ていながらも
どこか奥ゆかしさを感じる。
作並温泉を訪れたのは2回で、
2回とも「平賀こけし店」だった。
山あいにポツンと佇み、
そのひなびた感じと、すぐ横を流れる小川のせせらぎが
まるで桃源郷に迷い込んだように錯覚する。
我が家にいるのはこちらの3体。
澄ました感じの表情がとても優しく、
みずきの白さが、装飾を際立たせている。
↑平賀輝幸工人の作品
春に行ったので、桜モチーフの1体も入手できた。
仙台駅の近くにある「こけしのしまぬき」にて
個性的な作品を見つけた。
鈴木敬工人の作品で、いわゆる本人型。
この頼りない表情がクセになりそう。
作並系はあまり数を見ないのでいい発見だった。
↑鈴木敬工人の作品
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