庖丁工房タダフサ

新潟県三条市は1600年中頃から鍛冶専業職人が誕生し、
鍛冶の町として栄えてきた。
そんな三条にある「タダフサ」は、
手造りにこだわった、家庭用や本職用の庖丁を製造している。

これはもう美術品!?

工場見学もできる、と書いてあったので
足を運んでみると、たしかにギャラリースペースがあり、
たくさんの包丁が展示・販売されていた。
犬連れだったので、入っていいかを聞くと快く招き入れてくれた。

包丁って、実はこんなに種類があるんだ。
三徳や果物ナイフくらいしか使ったことがないので、
パン用、肉用など、あったら便利だよなぁとまじまじと眺めた。

同じ三徳でも、いくつも種類があったので、
お店の人に解説をしてもらった。
手入れの頻度も詳しく教えてくれて、
刃になる部分の鋼は、よく切れ、さびにくい「SLD鋼」。
その外側をステンレスで挟んだ三層構造になっているそうだ。
持ち手は、栗の木を炉の中で燻製状態にし、
炭の一歩手前の状態にした抗菌炭化木を使用しているとか。
なんだか凄そうだし、何よりこのシンプルなロゴに惹かれた。

ふと隣をみると、いわゆるB品が並んでいた。
「これってどこら辺がダメだったんですか?」
尋ねてみると、
刃の部分の曲線だったり、微妙に鋼の模様だったりと、
言われなきゃわからないレベル。
ちなみに切れ味にはまったく変わりはないと。

それなら2割ほど安いB品はお得!
三徳の次に欲しかったペティ(小出刃)もB品で見つけたので
この2本を購入することにした。
あわせて16000円ほど。少し予算オーバーだったけど、
現地でしか購入できないB品に出会えて大満足だった。

一本一本丁寧につくられていて、
細部まで行き届いたフォルムと
主張し過ぎないシンプルなデザイン。
毎日使うものなのでこれはテンションが上がる。
もちろん研ぎも対応してくれるので長い付き合いになりそうだ。

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