長崎ちゃんぽん、小浜ちゃんぽんと並んで
日本三大ちゃんぽんの1つに数えられるのが「天草ちゃんぽん」。
長崎から海を越えてきた料理人が、
天草の食材を加えてアレンジしたのが始まりとされている。
モーニングちゃんぽん?
海岸線沿いの国道385号線を走っていると、
モーニングちゃんぽん300円、
という看板が目に飛び込んできた。
何だろうと目を凝らすと、ポツンと小さな店が海辺に建っていた。
気になったが、崎津集落を目指していたので一度は通り過ぎた。
崎津集落を観光した帰り道、
再び同じ道を通り、一度は通り過ぎたちゃんぽん店、
「EAT 730」に立ち寄った。
あまりお腹は減っていなかったが、
天草ちゃんぽんを食べる機会は滅多にないだろう。
店主ひとりで切り盛りしているようでとても忙しそうだ。
テラス席に座り、海を眺めてしばらく待つことに。
「ちゃんぽんでいいかい?」
そう聞かれ、メニューがない店だったので
二つ返事ではい、と答えた。
EAT 730はイートナザレと読むそうだ。
天草ちゃんぽんの専門店で、
天草大王の鶏ガラと魚のだしからスープをとっている。
食べてみてわかったのだが、
長崎ちゃんぽんとは全く別の麺料理で、
ソーキそばに近い味だった。
今まで食べたちゃんぽんの中で間違いなく1番美味しい!
「ねぎちゃんぽん」(750円)
メニュー名はわからなかったが、店の看板に書いてあったので。
値段も会計時に初めてわかった。
毎朝4時頃からスープを作っているそうで、
開店は5時。モーニングちゃんぽんを提供しているが、
こんなポツンと一軒家に、早朝からの観光着は皆無だろう…。
「最近は寒いから遅刻しちゃうんだよね」と、
お茶目な一面も見せてくれた。
余裕ができたのか、急に指笛を吹き、トンビを呼び寄せた。
ずいぶん慣れているようで、次々とトンビが舞い降りてきて
魚をもらって羽ばたいていく。
朝からずっと運転をしてきたからか、
何だか夢の中にいるような不思議な光景だった。
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