フェリーに乗って、隠岐に行った! その3

 

知夫里島の西岸に続く断崖絶壁の一部に
鮮やかな赤い崖がある。
「赤壁」と言われるこの崖は、
火山活動がもたらした海食崖で、
その歴史は600万年前に遡る。
知夫里島のシンボルのひとつとなっている。

道中、たくさんの牛に出会い、
その旅に牛に威嚇をするちくわ。
穏やかな性格で、人や犬には吠えないのに珍しい。

 

昼食は初めての外食。というのも、
この島では飲食店がほとんど皆無なため。
向かった先は「セキヘキノカケラ」。

もう10年以上前の話で、
よく内容も覚えていないが、
NHK朝の連続小説「だんだん」
の舞台になったことがあり、
その撮影のために俳優の吉田栄作が来島。
彼がプロデュースしたのがこの店である。
(今ではオーナーは変わったらしいが)

期間限定でオープンしているお店で
高台に建ち、海と空を楽しみながら食事ができる。
食事メニューは5品ほどしかなかったが、
その中から「島カレー」を注文した。
エアコンがよく効いていて
うとうとしながら、しばらく日記を書いて過ごした。

 

その夜は祭りだった。
太鼓の音が響き、
子どものころによく耳にした盆踊りの歌が
聞こえてきた。
「懐かしいなぁ」
心をくすぐられながら
夜通しつづく祭囃子を聴いていた。

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