昔からある場所

まだ大理にいる。
そろそろこの街にも飽きてきたので
今日はバスに乗り、郊外へ行ってみることに。

 

白壁の家

「古鎮」という言葉をご存知だろうか?

古くからある昔の面影を残す町、という意味で、
大理古城から約20km離れた場所に「喜洲古鎮」がある。
ここは白(ペー)族が住む古い白壁の家が並んでいて、
昔の姿がそのまま残っているらしい。

喜洲は静かな田舎町だった。
大きな門をくぐると時間が止まったように
ノスタルジックな風景が広がっている。
都会と違い、無駄な音がない。
足音と吹き抜ける風の音に、そっと包まれる。

「絶景」と呼ばれる景勝地も好きだが、
最近はこんな何もない景色が落ち着く。
そして、そこに住む人々も穏やかで優しい。

 

本場の麻雀

 

ジャラジャラジャラ…
お寺の隅で麻雀を打っている人たち。
何気なく見ていると、椅子を用意してくれた。
中国といえば麻雀の本場。
しかし、日本とは明らかにルールが違う。
例えば、字牌はないし、役もない。
とにかく早く上がった者勝ちなのだ。

やってみたい!

と、自分を指差し、牌を囲ませてもらうことに。
甘い、甘いと言っているのだろうか、
ニヤニヤと笑いながら、その手つきに注目が集まる。
ルールの違いに戸惑いながらも手を進めていった。
時折、周囲が「おぉっ」と沸いたり、
「あぁっ」と落胆したり。
言葉は通じないが、
これは楽しい!と思える瞬間だった。

 

白族の村

さて、喜洲古鎮を後にし、
次は「周城古鎮」へ向かった。
ここは大理で最も大きな白族の村で、
藍の絞り染めが有名。

藍の絞り染めは、布地を糸で縫い縮めたり、
くぐったりして染料の中に浸し、
部分的に線や模様を染め出す方法である。
素朴な染め工房を見学し、
迷路のような村をあてもなく歩く。

いつの間にか村が見渡せる丘に辿り着いた。
風の温度が変わった。
丘に腰をおろし、遠くに霞む「耳海」を眺める。

今日も意味のある1日だったかな?
そんなことを思いながら…。

旅のカケラ/slideshow

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