ラスト2

この旅で200本近く乗ってきた長距離バスも
残すところあと2本。

 

サカテカス→グアダラハラ

今日はサカテカスから「グアダラハラ」へと移動する。
距離にして300km強、所要時間は約5時間、
5時間なんて今や長距離移動とは呼べない。
これまでに24時間を越えるバスを何本も乗ってきたし、
身動きできないような過酷なバスもあった。

広々リクライニングシート、エアコン完備☆
こりゃもう娯楽の一種だよ(笑
だからよく寝た。走り出して10分、もう夢の中さ。

■サカテカス→グアダラハラ
(所要時間:約5時間/運賃:279ペソ ※約2300円)

よく眠ったせいであっという間に目的地に到着した。
次は移動は4日後、旅のフィナーレであり、
新型インフルエンザが蔓延する問題の場所…
メキシコシティ。
縁起でもないけど、最後らしいニクイ演出だよ(苦笑)

 

歴史遺産の街並み

 

とりあえず、このグアダラハラではしっかりと身体を休めておこう。
人口170万人を擁するメキシコ第二の都市。
メキシコの民族音楽である「マリアッチ」の誕生の地であり、
世界遺産にも登録されている歴史遺産の街並みが残る。
ほら、教会の鐘、
古都によく似合う乾いた音が、今日も時を刻む。

バスターミナルは街の郊外にあり、
市内バスに乗ってセントロと呼ばれる中心部まで移動した。
適当な場所で降ろしてもらい地図に目を落とす。
街は碁盤の目のように整備されているが広い…。

 

目星を付けていた宿まではまだ距離があったので
タクシーを拾うことにした。
メキシコのタクシーは安く、
10km以内ならたいてい500円以内で行けてしまう。
しかも、真面目な運転手が多く、メーターはないものの
ふっかけた金額を言ってこないので安心して利用できる。
さすがは先進国。顧客満足度を考えてくれている。

他国ではタクシー運転手と両替商に手を焼いていたので
メキシコの印象はぐっと良いものとなった。
ネットで調べ目星を付けていた宿に向かったのだが
どうやら潰れてしまったようだ…。
看板は残っているものの玄関には鎖のチェーンがかけられ
固く閉ざされている。

 

 

リベルタ市場

仕方がないので周辺のホテルを片っ端から訪ね
1泊約700円のホテルを確保した。
共同キッチンがないので夕食は久々の外食に出かけることにした。

メキシコの物価は日本の3分の2といったところで、
1回の食事で4~500円は覚悟しなければならない。
屋台やローカル食堂でタコスを注文すれば150円ほどで済むが、
パンやお好み焼きを夕食にしたくない性格なので
タコスはパス。

宿のすぐ向かいにある市民の台所「リベルタ市場」へ向かった。
ここは巨大な市場で
生鮮食品や民芸品、衣類などの店が軒を連ねている。
2階フロアにはメキシコ料理や中華の食堂がたくさん並んでいたので
ここで夕食を摂ることにした。

さて、どこにしようか?
目移りしそうなほど店は多い。
メニューの写真が張ってある店を選び、
海鮮スープと寿司(カリフォルニアロール)を注文した。
ぷりぷりのエビ、白身魚、カニ…
パクチーと刻んだタマネギをたっぷり入れていただく。
旨い☆
カリフォルニアロールはマヨネーズの代わりにバターが入っていて
うーむ、ビミョウ…。
MY醤油を持ってくればよかった(残念)

 

お金も底をついてきた

値段を気にせず注文したので伝票を見てビックリ!
げっ、130ペソ!?
宿よりも高い約1000円を支払う羽目に…。
メキシコに長居するならやっぱり自炊しなきゃ!
明日、キッチンがある宿を探すことにした。

メキシコに入って約2週間、
ここまでの1日平均出費は約3000円。
バスと食事代がずいぶんかさんでいる。
カンクンで一気に700ドルを両替したので
まだずいぶんと手持ちに余裕があるが
一番最後にどーん!と贅沢をしたいし
できれば最後くらいお土産を買って帰りたい。
だからギリギリまで貧乏旅行を貫くつもりだ。

明日は歴史地区を散歩しよう。
これが最後の街歩きかな?
年明けにすべてのことに“初”をつけたがるように
今は旅を惜しむように“最後”をつけてしまう。

最後、最後、最後…
最後の最後まで、この旅を感じていたいから。

 

旅のカケラ/slideshow

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