また移動…。

中米の旅は首都から首都へと移動ばかりで
毎日のように国境を越え、増えていくスタンプの数。

旅も大詰めだというのに
今いち盛り上がりに欠けるのはなぜだろう?
ここぞ!っていうハイライトがないんだよね…。

 

夜明け前、バスターミナルへ

午前3時半、静寂を破るノックの音。
「はい、起きてます」
一応顔を出し、ほらね、と合図を送った。
まだ真っ暗じゃん…。

国際バスの出発時刻は早く、
たいてい午前4時にはチェックインが始まる。
こんな時間にバスターミナルに行くのは億劫だし
何よりも危険だ。
だからここ最近はバス会社に隣接している宿に泊まっている。
毎朝こうして起こしてくれるしね。

さて今日のメニューは
ニカラグアの首都マナグアからホンジュラスを横断し
エルサルバドルの首都「サンサルバドル」へと向かう。
所要時間は約11時間、運賃は35ドル。
定刻どおりに出発する優秀なバスに乗り込むと
そのまま国境までは夢のつづきを見る。

 

ホンジュラスを横切る

まずはニカラグア・ホンジュラスの国境。
手続きは簡単で、パスポートを乗務員に渡すだけ。
すべて代行してくれるのだ。
待つこと20分、乗客全員のパスポートを抱えた乗務員が戻ってきた。
「アレックス君、マイケル君、ナンシーさん…」
てな具合に順に名前を呼ばれ、パスポートを受け取ってバスに乗り込む。

ここからはホンジュラスだが、隅っこを通り抜けるだけなので
滞在時間は2時間ほど、もちろんバスの中。
この国には後ほど訪れるので今はカウントしないことにしよう。
なぜか出入国ともスタンプはなく、
いいのかな? と少し不安になったが、
エルサルバドルも同様に入国スタンプがなかったので
問題はないようだ。

 

エルサルバドル

毎日国が変わるので混乱しそうだが、ええっとこれで
55ヶ国目「エルサルバドル」に入国!!っと。
首都サンサルバドルには午後4時に到着した。

宿はいつものようにTICAバス社のホテルに。
だが値段を聞いてビックリ!
「24ドルっすか!?」
どうしようか?さすがに高い。
近くをうろつくも近くに安宿はなさそうだ。
再び受付に行き
「もっと安い部屋はないの?」
と、すがる思いで聞いてみた。

「じゃあ相部屋は?
●●さん、いいよね?」

すぐ後ろでパソコンに向かっているおじさんに声をかけた。
「ああOKだよ。ほれ、カギ」
なるほどこのおじさんと相部屋ってわけね。
料金は12ドルずつ。ま、これで我慢しましょ。

 

相部屋は辛い

こぢんまりとした部屋にベッドが2つ。
部屋で荷物を整理していると相部屋おじさんが
スペイン語で一生懸命しゃべりかけてきた。

最初は、
ああ日本人だよ。東京に住んでる。飛行機で20時間くらい。

などど、たぶんそんなことを聞いてるんだろうと推測して
答えを用意した。
しかしこのおじさん、超おしゃべり。

え、メキシコまで行くよ。観光だよ。仕事はライター。
月収は3000ドルくらい。
この時計?うーんと100ドルだった。
終わらない質問攻め。
しかも何を聞かれてるのかよくわからないから疲れる疲れる。
結局、もうダメだー!!って外に逃げ出すことにした。
ごめんね。

近くにマックがあったので一番安いソフトクリームを注文して
3時間以上も粘ってやった。

部屋に戻るとおしゃべりおじさんは寝ていた。
よかった。胸を撫で下ろし起こさないように気を遣いながら
静かにパソコンを開いた。

ピロンピロンロン♪
(しまった、起動音が…)

むくっ。
「そのパソコンは何ギガ?」
「いくらで買ったの?」
「日本の写真はあるかい?」
ひゃー起きた!?
だからスペイン語はわからないんだってば!
どっと疲れがぶり返す。

シャワー浴びてきます。(逃げよう)
相部屋は辛いよ…。

 

旅のカケラ/slideshow

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