イキトスの町歩きに出かけた。
ここは飛行機や船でしか行けない町としては
世界最大の町。
アマゾン川に沿って町が伸びていて、
人口はおよそ35万人である。
イキトスの町を歩く
水の都と呼ぶには少々雑多な町だが、
アマゾンらしい活気に満ちた場所である。
市民の足はモトタクシーと呼ばれるバイクタクシーが主流。
タイで言うトゥクトゥク、インドで言うオートリキシャ。
バイクの後ろにふたり乗りの座席をつけたもので、
大人から子供まで利用している。
というか、バスやトラックを除けば、
モトタクシーしか走ってないんだよね、この町…。
こいつがまた安い!
だいたい市内は3ソル(約90円)、
ひっきりなしに走ってるから、
ちょんと手をあげるとすぐに捕まる。
「べレン地区まで」
行き先を告げて風を切った。
ベレンの市場
べレン地区はアマゾンの生活が垣間見れる。
特に市場は活気があって、とてもにぎやか。
狭い路地に店がひしめき、
インディヘナたちが威勢のいい声で客を呼び込んでいる。
肉や魚、バナナを売る店が延々と続いていた。
こういう生活観あふれる場所は楽しい。
何を買いたいわけでもないけど、店を覗いては胸が躍る。
ジャングルのツアーもいいけど、
自分の足でこういう場所を見つけるほうが旅っぽいね。
ぐるぐると市場を巡り、やがて河岸へと出た。
高床式の家々が並んでいた。
どうやらマレコン・タラパカ地区に出たようだ。
水上の町
ここはイキトスのスラム街で、
雨季(ちょうど今)には川の水位が10m近く上がるため
床下は水に浸かってしまう。
彼らはカヌーを所有していて、家から家へと
運河と化した水上を行きかっていた。
テレビで見たことのある風景だった。
これこそ水の都だ。
嬉しそうに写真を撮っていると
町の住人に声をかけられた。
「舟に乗らないか?」
料金を聞いてみると1時間で10ソル(約300円)と
破格の安さ。即答でOKし、
手漕ぎの小さなカヌーに乗り込んだ。
一階部分は水に浸かっていて、
窓から出入りしている家があった。
縁側(?)で洗濯をする家もあった。
質素な暮らしだが、人々は楽しそうだ。
子供たちは元気に水遊びをし、
その横では猫が小舟で昼寝をしている。
やぁ、手を振ると
笑顔で手を振り返してくれる人々。
いたくこの場所が気に入った。
ボートに揺られて
今は雨季で毎日雨が降るはずなのに青空が広がり、
音もなく水面を滑る舟が気持ちいい。
イキトスに来てよかったし、
ペルーってホントに観光資源に恵まれたいい国だよ。
市場で昼食を摂り、さらにこの町に溶け込む。
言葉は通じないけど、
「美味しいよ」と、ごはんを指さすと
「だろ、だろ」と、周りのお客も頷く。
だからもっと嬉しい気分が満ちてくる。
次はいつ来れるかわからないくらい遠い場所だけど、
いつかまた、ここにイキトス(笑
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