フユタビ’12(ケニア編)#7 TRAIN-TRAIN

アンボセリ。
火山灰に覆われているため土の色が白く、
乾燥しているのが特徴だ。
乾いた大地と地平線を眺めながら、
最後のサファリに思いを馳せた。

 

絵葉書のような美しさ

アフリカ最高峰のキリマンジャロ山の裾野に広がっていて、
広大なサバンナと、
その中心を示すように鎮座する
キリマンジャロは、絵葉書のような美しさだ。
もう動物なんていい、
ただこの景色を眺めているだけで幸せな気持ちなる。

旅の終わりを感じながら
窓から顔を出して、草原に吹く風を浴びた。
穏やかな春の一日のようで、
くすぐったいような陽だまりが心地いい。

キリマンジャロを正面に、
ゾウの群れが道を横切っていった。
これはすごい光景だ。
この旅のラストシーンにふさわしい。

 

そして、ナイロビへ

そのあと、どうやってナイロビまで戻って来たかは
正直覚えていない。
夢から覚めたら街にいた、そんな気分だった。
「またいつか、サファリをしに戻ってこよう」。

最後の夜は、ナイロビの街を散歩に出かけた。
かなり物騒な街だが、
4年前に長く滞在したせいか、慣れてしまっていた。
ローカルなレストランで食事をし、
そのあと、カジノに行ってみた。

店内に入ると真っ暗で、何人ものロッとした視線を感じた。
肌が黒いので、ほとんど同化していて
目しか見えないのが不気味だ。
「ヤバい場所に来たかな…」と少し不安になったが、
堂々としていれば何も怖くない。
よくわからないままルーレット席に座った。

カジノなんて行ったことがないので勝手がわからなかったが、
店員なのか、客なのか、近くにいた人がいろいろ教えてくれた。
勝ったり負けたりを繰り返し、
そろそろ帰る時間だったので残りのチップを1点賭けした。

すると大当たり!
日本円にするとたいした金額ではないが、
1万円ほどになり、ここケニアでは豪遊ができてしまうレベル。

だから帰りはタクシーし、
余ったお金は明日、
マサイマーケットでお土産代にしようと決めた。

 

旅のカケラ/slideshow

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