神田にある「書肆ひやね」で開催された
『山河之響の会 五人展』。
あいにく朝から雨が降っていたが、
7時過ぎに家を出て8時頃会場に到着した。
誰も並んでいなかったのでラッキーと思ったのも束の間、
中に人がいたので聞いてみると整理券を配っているとのこと。
受け取った番号は53番。
お目当てのこけしが購入できるか微妙な順番だ。
開場は10時半。
10人ずつ中に案内されるシステムのようだ。
聞いたところによると
先頭の人は5時半に来ていたという。
さて今回の販売会には5人の工人が来ている。
荒川洋一工人(中ノ沢系)、櫻井昭寛(鳴子系)、
鈴木明工人(作並系)、小笠原義雄工人(遠刈田系)、
笹森淳一工人(津軽系)である。
お目当ては、荒川さんと鈴木さん。
かなり個性的な作風なので、
ぜひ直接選んで気に入った一体を購入したい。
11時半頃、番号が呼ばれ中に入ることができた。
店内はごった返していて身動きがとれない。
こけしは繊細で、傷つき安いので
そっと手を伸ばして吟味していたが
会場のあちこちでバタバタとドミノ倒しする音がし、
何度も悲鳴が上がっていた。
逸る気持ちはわかるけど、大人になろうよ…。
荒川さんのこけしは割と数があり、
じっくりと選ぶことができた。
どうしても一体に絞れなかったので
気に入った二体を連れて帰ることにした。
次に鈴木さんの作品。
こちらはとりわけ人気が高く、
何体も購入する人が多かった。
そのため、選択肢は少なかったが、
一番小さなこけしを一体購入することにした。
これで終えようと思ったが、
他の人の作品も一通り見て回り、
櫻井さん、小笠原さんのえじこを
一体ずつ購入することを決めた。
残念ながら笹森さんの作品はほとんど残っておらず、
一体1万円近くするものばかりだったので
今回は見送ることにした。
なんだか久々にこけしを買いにきたが
やっぱり楽しい!
まずは誰のを買おうか、で迷い、
続いてどの作風を買おうか、で迷う。
さらに同じ作風でも一体ずつ表情が違うので
じっと睨めっこしたり、並べて比べたりと
一体を決めるのにずいぶんと時間がかかる。
この手間や葛藤がこけしの醍醐味なんだと思う。
今回も五体連れて帰るので
帰ったら撮影会して、記事の作成をして、
そして、どこに飾ろうかと頭を悩ます。
実に楽しい趣味だ。
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