沖縄の「壺屋やちむん通り」の外れで見つけた
とある日用品。
「しりしり器」
野菜の千切り器のことで、
使い方は、野菜を押し付けて擦るように動かすだけ。
すると、簡単に千切りができてしまう!
おろし金とは違って、サラダを作るのにいいかも。
「しりしり」とは沖縄の方言で千切りのことを指し、
すりおろす際の「すりすり」という音にも由来しているとか。
沖縄では、にんじんしりしりやパパイヤしりしりなど、
料理名になっているほどポピュラーだ。
木の仕上げは美しく、全ての角は丸みを帯びている。
ステレンス製の金具部分も、曲線的で細かな配慮がされている。
もう少し小さなサイズが欲しかったが、
これが一番小さいサイズなのだとか。
すぐ隣にレトロな塗り箸を見つけた。
「もうそこにあるので最後だよ」と教えてくれたのは
卸元であるカネナガ商事のご主人。
県内ではおなじみの「ウメーシ」と呼ばれる
黄色と赤色の配色が印象的な箸で、
沖縄そば店や食堂でもよく見かける。
しかし、メーカーの廃業に伴って生産が中止となってしまい、
もうすぐ消えてしまう運命なのだとか。
正式な商品名は「竹塗箸」で、
30年ほど前から県内で流通している竹製の箸。
抗菌作用を持たせるためにウコンを使った染料で染め、
滑り止めに漆を塗りつけている。
1本ずつ手作りしている箸にも関わらず、
10本入り500円という破格の安さ。
1袋購入したが、
なんだか使うのが勿体なく感じてしまう。
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