アフリカ3人旅は、エチオピアの首都
アディス・アベバで足踏みをしている。
神様が降りてくる
だって首都は快適だもの。
ネット環境はいいし、食事も旨い。
毎日カフェなんてしちゃってるし(笑
宿にはホットシャワーだよ、最高じゃん!
でも、意を決して明日、次の街へと移動する。
さて、僕らの中で流行っているものがある。
それは“神様”。
旅にアクシデントはつきもので、
運命のいたずらをされたとき、
「あぁ、神様降りてきたよ…」
と、うなだれるのが流儀。
このムーブメントを生み出すきっかけになったのが
一緒に旅してるある人物で、
彼はとにかく神がかっている。
ここ最近の例を挙げると、
1日の食料として購入したパンを
朝一番にバスの中でバラまき、泣く泣く廃棄…。
全身をダニに噛まれ、カメラをスラれ、
レストランでは飲みかけのスープを
知らないうちに片付けられ、
一番高い料理を注文したら
味のないシーチキンが登場し、
買ったイヤホンは、ジャックが合わずに使用不可…
と、キリがない。
その度に「神様がついてるねぇ」と、
周囲に笑いを提供してくれるのだ。
だから最近は、誰かに不幸が訪れると
「あぁ、神様降りてきたよ…」と、呟くようになった。
神様のいたずら
そして今日は自分のところに神様が降りてきた…。
ビザの延長申請をしていて、
受け取りが本日午前だったため
イミグレーションに向かった。
相方ヒロはその場ですぐに受け取れたが、
「30分待って」と係員に言われてしまった。
このときすぐに察知したね、
あ、これは神様の前兆じゃ…。
予感は的中した。
待てど暮らせどパスポートは返ってこない。
ウエィト、ウェイト、ウェイト
係員は何度もそう征した。
ったく、日本人はせっかちね!
そう思われただろうが、
それでも30分置きに聞きにいった。
2時間待つと係員が部屋から出てきた。
「今からランチだから、また14時以降においで」
くぅ~、だからお役所って…!?
仕方ないので、一度建物を出て、
こちらも昼食を摂ることにした。
近くにお気に入りのお店がある。
といってもレストランではなく、社員食堂。
中央郵便局の中にあって、安くて旨い。
中でもパスタ(約60円)は、
他のどこの店にも負けない逸品である。
腹ごしらえをした後、さらに
近くのカフェでチャイとドーナツを頬張った。
ジャマイカ
14時にイミグレーションに戻り、
「まだ?」と、しつこく聞いた。
待て、待て、待てったら!
あきらかに面倒臭そうに扱われた。
冷たい階段に腰かけ、イライラしながら待った。
15時、大量のパスポートを持ったスタッフが
部屋の中へと消えた。
き、来たか!?
「カモン」
別のスタッフが手招きした。
パスポート置き場はA~Zまでの
アルファベット順の棚に置かれている。
“J”の欄には1冊のパスポートが見えた。
「ユア パスポート イズ ブルー?」
YES、YES!! 歓喜の瞬間だと思った。
う”…
明らかに大きさが違う、、、
青も鮮やか過ぎる、、、
写真ページを開くと真っ黒な人が写っていた。
スタッフは問う、「ユー?」
「じゃ、ジャマイカじゃん!! 違うよぉ…」
首を傾げるスタッフ、
って、全然似てないじゃん、ホラ!
結局無事にパスポートを受け取ったときには
16時をまわっていた。
5時間もムダにしてしまった…。
首都で過ごすラストデーはこうして幕を閉じた。
じゃあ、まいっか(ジャマイカ)
なんて言えるほどお人よしじゃない…。
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