まったく、インドって国は…。
そう愚痴りたくなる1日だった。
紛らわしい…
中国国境以来、はぐれてしまっていた友人と合流するため
ダラムサラからアムリトサルへと戻ってきた。
昨夜、1ヶ月ぶりの再会を果たし、
さっそく「マナリ」へと向かうはずだった。
ところがだ…。
日本から送ってもらった荷物を受け取るため
郵便局へ向かった。
アムリトサルのG.P.O(ジェネラルポストオフィス)までは
宿から約5kmある。
近くにあるアムリトサル駅までは無料のバスが出ているので
それを利用することにした。
駅から郵便局まではあと1km。
歩き出したものの、すぐに道に迷ってしまった。
仕方がないのでリキシャを捕まえ、G.P.Oへと向かってもらった。
走れども、走れども郵便局には着かない。
それどころかバスで来た道を戻っているような…。
20分後、彼が自慢げに「着いたぜ」と指し示した場所は
宿からほど近い郵便局。
その名もゴールデン・ポスト・オフィス!?
たしかにG.P.Oだ…(泣)
荷物
結局新たなリキシャを捕まえ、本当のG.P.Oに辿り着いた。
せっかく無料のバスを使った意味が…。
気を取り直して、荷物を受け取りに窓口へ。
すると、あっちだ、こっちだ、むこうだ、俺は知らん…。
さんざんたらい回しにあったあと、パーセルブランチという
荷物小屋に連れていかれた。
「あの、荷物を受け取りたいんですけど…」
係りの女性にそう告げると、早口な英語で
「今は忙しいからそこで30分待って」と一蹴されてしまった。
おとなしく30分待ち、再び声をかけると
「今は別の仕事があるから、もう30分待って」とひと言。
さらに30分が経過し、ようやく対応してくれたが
ここじゃない、と別の場所を指定された。
もっと早く教えてくれよ…。
EMS専用の窓口を教えられ、
荷物を探してもらう。
「ない」
そっけないひと言…。
じゃあどこにあるか調べてください。
EMSはインターネットで郵便物の追跡調査ができる。
画面に荷物番号を入力すると、
日本の郵便局の名前が表示されただけで
通過したであろう局や、現在の所在地は空欄だった。
そう、インドの荷物係は一切の入力を怠っていたのだ。
なんのためのEMSだよ、インドの郵便事情を呪った…。
そして「たぶんデリーにあるんじゃないかな?」
と、無責任な言葉を投げつけられた。
しょんぼり…。
今夜も巡礼宿に
さすがに申し訳なく思ったのか、この部署のトップらしき人が
なにやら電話をしはじめた。
どうやら通過したであろう郵便局を順番にあたってくれているようだ。
こんな手間のかかることになるのなら最初から入力しようよ。
今後の業務改善点として、次回の会議で取り合ってもらいたいものだ。
1時間後、ようやく荷物の在り処が判明した。
「ニューデリー」
明日か明後日には届くのではないかと慰めてくれた。
乗るはずだったバスはとうに出発し、
今夜もアムリトサルの巡礼宿にお世話になることが決まった。
明日こそ出発したい!
そんな期待を胸に、うだる暑さの中を帰っていった。
まったくインドって国は…。
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