“2年目”を迎えた朝。
いつもと変わらない朝が来た。
今日も特に予定はないが、
ダラダラと過ごすのは性に合わないので
無理やりベッドから飛び起きた。
チケットを買いに
さて、ブエノスアイレスで過ごす日も少なくなってきた。
過ごしやすい街だけにここを離れるのは惜しいが、
終わりがある旅なので、いつまでも居座ることはできない。
あとやっておきたいことはサッカー観戦か。
残念ながらお目当てだったボカジュニアーズは
ホーム試合がしばらくないため、
二番人気のリバープレート戦を見に行くことにした。
人気が高いゴール裏のチケットは
当日券は売り出さないので
前日までにスタジアムのチケット売り場に行く必要がある。
日本人7人でぞろぞろと出かけることにした。
レティーロ駅からローカル戦に乗ってふた駅目、
「オルティス」で電車を降りた。
運賃は0.75ペソ(約20円)。
物価が高いブエノスアイレスでも、
地元の人々の足であるローカルバスや列車は驚くほど安い。
スタジアムのチケット売り場。
窓口で「ヘネラル」と、ゴール裏のシートを指定し、
30ペソ(約900円)を支払った。
キックオフは明日の19時30分だ。
懐かしいアジアの風
ここオルティスから通りを1本挟むと中華街がある。
中華レストランや中華食材を扱うスーパーが軒を連ねていて
雰囲気がガラっと変わった。
アジアの風、懐かしくて心地いい。
タピオカ入りのジュースと、中華饅頭を買い
軒先のベンチで夕暮れの風に吹かれた。
旅の序盤で訪れた中国の景色を思い出しながら。
帰り道、バスターミナルに立ち寄り、
次なる1歩のためのチケットを購入した。
「プエルト・イグアス」行き。
出発は明後日の19時。
長時間の移動になるので“カマ”という
最上級クラスにした。
カマとはベッドの意味で、
ノーマル、セミカマ、カマとランクが上がっていく。
値段もほぼ倍に上がっていくので
ブエノスアイレス→プエルト・イグアスのチケットは
200ペソ(約6000円)もした。
ただ、キャッシュで支払ったため15%の値引きが適用され
170ペソ(約5000円)だったのはラッキーだ。
これで準備完了。
そろそろ始めますか、
旅の2年目、
“終わり”に向かってのランディングを。
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