こけし旅’19(東京編)高尾山こけし

津軽系こけしの工人、
山谷レイさん&長谷川優志さんにより、
高尾山をモチーフにしたこけしがある。
それが「高尾山こけし」で、
『高尾山スミカ』のオリジナル商品である。

このこけしを入手すべく、高尾山を目指した。

ナビで『高尾山スミカ』を設定すると
一部徒歩になります、との案内が。
このときは気づいていなかったが、
このあとまさかの展開が待っていた…。

ネットで調べてみると、
『高尾山スミカ』という土産店は
ケーブルカー乗り場のすぐ横にある、と書かれていた。
“乗り場”という言葉から当然登り口を想像していたのだが、
下り口にあるとは思ってもみなかった。

高尾山の山頂を目指して、まさかの登山が始まった。

薬王院の水行道場のひとつである蛇滝水行道場を経由して、
高尾山と裏高尾をむすぶ蛇滝コースだった。
途中にお店がないためか、利用する人が極端に少なく、
思った以上に急な山道。
最初は自分で歩いてくれた愛犬ちくわも、
「もう疲れたワン」と、
トートバックに入れて運ぶ羽目になった。
約1時間、黙々と山を登り、
閉店時間ギリギリに山頂にあるお店に着いた。

「高尾山こけし」は数種類あり、
中でも一番気に入った山谷レイ工人の4寸サイズ(1700円)を購入。
目がパッチリしていて、胴の模様も可憐だった。

津軽系こけしといえば、
頭と胴体が1本の木から作られる「作り付け」という手法で、
頭部はオカッパ頭が多く、
胴に津軽藩家紋の牡丹模様や、
ねぶた絵、アイヌ模様が描かれているのが特徴。
この一体も、たしかに津軽系の特徴をしっかりと汲んでいた。

苦労して入手したので
とても思い出深いこけしとなった。

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