今日も「大理」を楽しんでいる。
よっぽど気にいったのか、
目覚しより1時間も早くベッドから起き上がった。
カーテンをそっと開けると、眩い光が差し込む。
よし、快晴♪
限られた時間を優雅に過ごそう
朝の散歩は、古城の南城楼から北城門へ。
古城中心にある、「洋人街」という外人旅行者の通りでは、
オシャレなカフェで朝食を楽しむ欧米人が姿を見かけた。
「ハロー」と、軽く手を振る彼ら。
こんなシーンもこの旅では毎朝恒例。
バックパッカーどうし、
「限られた時間を優雅に過ごそう」と、
これから始まる1日へのエールなのかも知れない。
白づくめの家々を縫って歩いていると、
あっという間に2時間が経っていた。
部屋に戻ると、友人はまだ夢の中。
これもいつものこと。
お互いのペースを尊重しあう、というか
相手に無関心でいることが長旅では重要だと思っている。
「夕方には戻る」と、言い残し、再び町へ。
レンタサイクルで、あてもなく走るのが今日の予定。
ペダルを踏む足に力を込めた
何度仰ぎ見ても美しい「蒼山(そうざん)」。
山頂には万年雪をたたえ、雄大な姿で町を見下ろしている。
負けるもんか…って、
一体何に??
腰を浮かせ、ペダルを踏む足に力を込めた。
砂利道を砂煙に巻かれながら1時間。
ゴールもないのに、ただただ山麓を突き進んだ。
この旅で毎日、
“しなければいけないこと”は何もない。
本を読む、
ぼぉっとする、
昼寝をする。
何でも自由だ。
ただ自分の意思だけが、今日の行き先を決める。
だから、どこまで上れるか?
こんな小さな目標が楽しくてしょうがない。
この旅にも、きっと人生にも目的は存在しない。
目的なんてものは達成したらそれで終わりだし、
逆に出来なかったら後悔が残るだけ…。
だから目的よりも“目標”を大切にしたい。
どこまで行けるか?
それでいいと思う。
どこまでも自分を超えていければ。
あの湖まで行ってみるか
もちろん、山頂(4000m)には着かなかった。
でも、よくやった、と自分を褒めたい高さまでは来た。
遥か遠くには「耳海(じかい)」が見える。
よし、あの湖まで行ってみるか。
新たな目標を定め、坂道を下っていく。
身体に受ける風が、いつもより気持ちよかった。
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