おしゃぶりがこけしに発展したといわれている南部系。
木肌が白く固いアオハダと言う良材を用い、
首がはめこみで頭がくらくらと動く。
昔は「キックラボッコ」と言い、現
在は「キナキナ」と呼ばれている。
また、彩色がないのも特徴である。
重ね菊やヨダレ掛模様など描彩されたものもあるが、
素朴で簡素なものが多い。
花巻を訪れた際に佐藤忠雄工人のご自宅にお邪魔し、
こちらの2体を購入させてもらった。
その際にいろいろと話を聞かせてもらったところ、
もう現役で南部系こけしを作っているのは
自分だけではないだろうか、と語っていたのが印象的だ。
いたずなら表情を浮かべながら
ゆらゆらと首が動くので、独特の存在感がある。
ぜひ、他の南部系のこけしも追いかけてみたい。
↑佐藤忠雄工人の作品
ところで、我が家にはたまたま手に入れた
「覚平型」と呼ばれる南部系こけしが1体いる。
佐々木覚平工人の作品で、産地は北上市のようだ。
南部系は調べてみると、要吉型、与始郎型、セン型等、
いろいろな型のある伝統こけしで
その数は実に51種類もあるらしい。
今後、少しずつ探してみるのも面白そうだ。
↑佐々木覚平工人の作品
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