小さなアキタビ ’18 青森編②

本州の最北端、大間で迎える朝。
カーテンを開けると、
眼下には津軽海峡が広がり、
海に反射する太陽が眩しかった。

昨日は雨だったが、
今日は天気予報がハズレて
快晴になった。

 

 

朝早くに向かいたい場所があるため
8時にチェックアウトし、
気持ちのいいシーサイドドライブを
楽しみながら目的地へとひた走った。

やがて海岸線を離れ、
今度は山道に。
ブナ林を走っていると、
緑のカーテンから木漏れ日が注ぎ、
改めて青森の豊かな自然を実感する。
いくつものカーブを抜けた先に
目的地の恐山霊場が姿を現した。

 

ここに来るのは何度目だろう?
青森を訪れる際は必ずと言っていいほど、
恐山に立ち寄っている。
この荒涼とした景色に、なぜか癒される。

 

まずは三途の川を渡る。
水がとても澄んでいて、
時間が止まったかのように静かだ。
ここがあの世の入口だと言うのも頷ける。

大きな門をくぐり、霊場に入ると、
ますます死後の世界が広がる。
たちこめる硫黄の匂い、
荒涼とした丘にはたくさんの石が積まれ、
風車が供えなれている。
時折、ビューっと風が吹き、
風車たちが一斉にカラカラと回った。

 

 

丘を越えると、ひらけた湖に出る。
ここは賽の河原。
今日のように天気が良い日は
とても美しいアオを見せてくれる。

恐山は不思議な場所で、
幾度となく、
この世とあの世の境目に
訪れたくなってしまう。
きっとまた近いうちに
再訪するのだろう。

 

午後はまた、車を南にひた走らせた。

途中、弘前で食べたアップルパイが絶品だった!
都内でもときどきアップルパイを買うが、
比べものにならない美味しさなのは、
ここまで来たからこそのご褒美なのだろう。

山道を抜け、大きくハンドルを切ると、
黄金色に染まった日本海が広がった!
思わず叫びたくなるほど、
神々しい景色だった。

千畳敷で車を停め、
日本海に沈む夕陽を眺めた。
この旅はとても贅沢な時間が流れている。

<行程>
9/23(日)
大間→恐山
54km/1.5h
・恐山

恐山→深浦(不老不死温泉)
221km/4.5h
・千畳敷
・深浦観光ホテル(1泊2食付)

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