ヨルダンへの帰還

エルサレムへの十字軍遠征が終了した。

夢のような8日間、
ヨルダンの宿に戻り、ベッドに寝転びながら
開けっ放した窓からの風に身をまかす。
ぼんやりと楽しかった日々を反芻し、
何度も溜息をついた。

 

さよならエルサレム

実は昨夜、ある事件が起きた。
深夜12時をまわった頃だったか、
ホテルの外で大きな音がした。
数分後、けたたましいサイレンが
夜の静寂を切り裂いた。

テロだった…

ホテルの窓からは赤と青のランプが
いくつも見えた。
イスラエルは最後の夜に牙をむいた。
日常の中にあるテロ。
日本でいえば火事のような頻度で
テロが起こるのだろうか…?

エルサレムを午前9時の乗合タクシーで出発。
国境で2度ほど乗り換えて
ヨルダンはアンマンへと戻ってきた。
所要時間は約3時間、交通費は約3000円。

ただ、イスラエルの出国税はべらぼうに高く、
150.5シュケル(約4700円)。
ノービザの恩恵が霞んでしまう金額だった。

 

コーダホテル

アンマンの宿は通称「コーダホテル」と呼ばれる
『マンスール・ホテル』にした。
イラクで拉致された彼が泊まっていたという宿である。

白を基調とした明るいドミトリー。
1泊3ディナール(約450円)で、ネット無料!
ホットシャワー、ティーも無料だが、
これはすべて日本人だけの特権。
あの事件以来、オーナーの配慮で
日本人びいきをしているようだ。
ありがたくその恩恵に授かろう。

イスラエルが良過ぎただけに
すっかり脱力感してしまい、
明日向かう「ペトラ遺跡」ですら
いまいちドキドキしない…。
日経平均もビックリなくらい
旅へのモチベーションが急降下、
今年最安値を記録している。

戦士の休息?
きっとペトラに行けば治るはず…。

 

旅のカケラ/slideshow

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