ナツタビ ’16(オーストラリア編) ♯6(fin) 千の夜をこえて

 

ゴーっという低いノイズと、肌寒さに目を覚ます。
身体をさすりながらフライトマップに目をやると、
日本まではあと2時間を切っていた。

こうしてまた、ひとつ旅が終わった――。

 

ロンドンのような街並みがキレイだった
メルボルン。
カフェがたくさんあり、
甘いチョコレートケーキを食べながら
あたたかい紅茶をすすった。

街なかはトラムが無料で、
何度も行き先を間違えながら
車窓の景色を楽しんだ。

スーパーでマヌカハニーのハチミツを買い、
夕食はいつも東南アジアの料理だった。

すべては一瞬のできごと。
こうした旅の終わりをいくつも数えてきたからか、
最近はずいぶんと潔くなってきた気がする。
旅の時間も、日常の時間も、
ものすごいスピードで流れているのを
つくづく実感する。

 

薄暗い機内に青白く光るモニター。
フライトマップを見ていると
まだまだ行ってみたい国がたくさんあることに安心し、
そして少しだけ心の温度が上がった気がした。

 

 

千の夜をこえて、
また次の旅がはじまる。

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