フユタビ’14 (スリランカ編)#5 友達の唄

 

スリランカの旅も折り返し。
そして今日で2014年が終わる。

ここキャンディは、
シンハラ王朝最後の都で、
キャンディ湖のほとりに街が栄えている。
なんだか洞爺湖みたいな景色。

 

今日も5時半に目を覚まし、
日課の散歩に出かけた。
もやのかかった湖が神秘的だ。

朝食を摂り、キャンディ駅へ。
8時47分発のチケットを買った。
行き先はナヌ・オヤ。
絶景の高原列車がお目当である。

 

紅茶を運ぶために植民地時代に
イギリスが造ったスリランカ鉄道。
丘陵地帯をレトロな列車が走り抜け、
車窓からは広大な茶畑が広がる。
リアル「世界の車窓から」を楽しむとしよう。

 

車窓の景色を眺めていると、
まぶたが重たくなってきた。
春のような心地よい風が吹き込み、
美しい緑の丘には小川が流れ、
茶摘みの人々が笑顔で列車に手を振る。
優しくなれる光景。
穏やかで、平和で、スローな毎日。
子供の頃の春休みみたいな
懐かしい記憶が蘇ってきた。
何かが終わり、何かが始まる、
少しの寂しさと期待が入り混じった
チクチクとした感情。
そんな春を繰り返してここまで来た。

まどろみながら、
心象風景を旅していた。
長くて短い4時間が流れた。
かん高いブレーキを合図に列車は
ナヌ・オヤの駅に停まった。

 

茶畑を散歩した。
子供たちが恥ずかしがりながら
飛び出してきた。
言葉は通じないけど、
笑顔で手を振ると、
嬉しそうに振り返してくれる。
やがて大人たちも笑顔で集まってくる。
彼らの日常にお邪魔し、
一緒に無邪気に笑う。
楽しい。これが旅の醍醐味。
なにかをしてあげることはできないけど、
一緒に笑うことで、
時間を共有し、幸せな気持ちを分かち合う。
彼らの純粋さは見習いたいと思った。

しみじみと思う、
スリランカはなんていい場所なんだろう。
こんなにも優しい国は味わったことがない。
2014年、最後の日は
穏やかさと優しさに包まれた一日だった。

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