フユタビ’16(アンコールワット編) #3 幸福のカノン

甘ったるくて、
優しくて
とろけるようなアジアの風。
トゥクトゥクに揺られていると、
つい、うとうとしてしまう。

大晦日のシェムリアップは
いつもと変わらず
喧騒と長閑さが混じり合い、
スパイスの香りがしていた。

トゥクトゥクに揺られ向かった先はトンレサップ湖。
舗装された道路が尽き、
赤土の道をひた走る。
車やバイクとすれ違うたびに
砂埃に襲われ、
カメラをガードしながら
目を細めてやり過ごす。

痩せた牛や、死んだように眠る犬、
無邪気に走り回る子どもたちを眺めながら
1時間ほど走った。

 

小さな川に着き、
今度はボートに乗り換える。
けたたましいエンジン音と
水しぶきをあげるスクリュー。
茶色い川を滑るようにボートは進んだ。

トンレサップ湖は、東南アジア最大の湖であり、
クメール語で巨大な淡水湖と川
という意味があるそうだ。
世界最大規模で水上生活者が生活していて、
100万人以上が住んでいるのだとか。

ここはコンポン・プルックという村。
ブルネイやペルーのイキトスでも
そんな水上の村を見てきたが、
カンボジアは規模が違うようで
高さ数メートルの水上高床式の家々が
無数に連なっていた。

さらに小舟に乗り換え、
今度はマングローブの森の中へ。
おばちゃんが器用に櫂を漕ぎ、
静かに、ゆっくりと森を進んだ。

 

すべてがスロウで、
小春日和のようなに
心がくすぐったくなる感覚。
あぁ、
久々のアジアは楽しいな。

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