本荘こけし(菅原修工人)

西荻窪にある「西荻イトチ」で開催されている
KOKESHI EXPO 2019に行って来た。
6人の工人の作品がごく少数ながら
展示販売されていた。

中でも目を引いたのが
菅原修工人のこけし。

実はこれ、鳴子系こけしであり、
木地山系こけしでもある、
ちょっと変わったこけし。
「本荘こけし」と呼ばれていて、
秋田県の由利本荘市で作られている。

その技法は鳴子にルーツがあり、
系統として鳴子系に分類されるが、
明治10年頃に鳴子の木地職人が
本荘へ技術を伝えたことがはじまり。
頭部を胴部にはめ込む独特の技法によって作られていて、
首を回したときに音がなるようになっている。
胴模様は井桁、楓、三本菊、炎菊、楓、絣、菖蒲等がある。

たしかに技法や表情は鳴子系だが、
胴模様は木地山系を彷彿とさせる、
ハイブリッドなこけしだ。

1ヶ月ほど前に本荘こけしの存在を知り、
まさかここでお目にかかれるとは。
本荘こけしは菅原修工人ひとりなので、
とても貴重な1体を手にすることができた。

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