PICANTE(札幌市/北海道)

 

北海道に来ると、
「うーん、やっぱ食べとこかぁ?」
と、気になるカレーがある。

それは“スープカレー”。

読んで字のごとくスープ状のカレーで
小麦粉やバターでとろみがつけられたカレーライスとは違い、
サラサラのスープでご飯を食べる。
また、北海道の代表的な農作物であるジャガイモやニンジン
といった野菜を大ぶりに切って入れるのも特徴。
札幌市を中心に200店以上のスープカレー店が
存在すると言われ、2002年から大ブームとなった。

さて、スープカレーというからにはスープが命。
ラーメンのスープと同じように各店独自のスープを開発している。
そういえば札幌といえば日本三大ラーメンの地、
札幌でスープカレーが大ブレイクした理由がわかる気がする。

せっかくだから1番人気の店で食べたい!
ネットで調べてみると、
札幌スープカレー専門店『PICANTE(ピカンティ)』
がヒットした。
お店のホームページによると、
1996年創業以来、常に進化し続ける
特製スープを使った無国籍創作カレー、
と謳われていた。

地下鉄に乗り「北12条駅」で下車。
地上に上がり地図を片手に5分ほど歩く。
お目当ての店は住宅街の中にあったが
行列ができていたのですぐにわかった。

1時間ほど並んだろうか?
途中何度か店内を覗いたが、席は半数以上空いている。
スタッフの人手が足りないから席の準備ができないのか、
はたまた、行列を作るための作戦か?
ともあれ席に着けたのでメニューをじっくり吟味して
スープは「森羅万象」、
メインの素材は「トルキッシュ・ラムローフ」、
ドリンクは「マンゴーラッシー」をオーダー。
時計を見るとすでに22時。
空腹と闘いながら
今や遅しとカレーが運ばれてくるのを待った。

カレー皿とご飯皿は別々で、サフランライス。
具はニンジン、ジャガイモ、ピーマンがゴロゴロと入っている。
どの具もスプーンで簡単にほぐれるほど柔らかく煮込んであった。
1300円と、普通のカレーと比べると高めだが、
北海道という付加価値を考えればいた仕方がないか。

スプーンでライスをすくい、
スープにくぐらせて食べるのが基本。
口に運ぶと、南インドや東南アジアのカレーを思い出した。
サラサラとしていて、じわっとスパイスが口に広がる。
コクやとろみがないのが少し残念だが
上品なカレーを食べている感じがして悪くない。

最近じゃ全国に広がったスープカレー。
でも、北海道で食べるのってやっぱり特別な感じがする。
毎日食べたいか?と問われれば
うーん、と首を傾げてしまうが
それでも北海道に来るたびに食べに行きたくなるだろう。

 

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