喫茶 舌れ梵(神戸市/兵庫)

今日も朝食のために早起きをし、
眠たい目をこすりながらホテルを出た。
旅先では早起きをして、
モーニングを食べにいくのが楽しみの1つ。

 

カオスの中の心地よさ

「喫茶 舌れ梵」。とれぼん、と読む。
魅力的な外観、これは期待が持てそうだ。

店内に足を踏み入れると、そこはカオスだった。
ドライフラワーのトンネルができていて、
混沌とした世界が広がっている。
時間がとまってしまったような妙な感覚になる。

マスターから「好きな席に座って」と声をかけられた。
迷路のような店内だったので、どこから声がしているのかもわからない。

一番奥のテーブルにつき、メニューを眺める。
コーヒーは350円と、これまた時間がとまったような価格。
その中から「ハニートースト」(200円)と、「紅茶」(400円)を選び、
しばらく店内を見渡して過ごした。
壁には古い本がぎっしりと並んでいて、
流れているジャズもよく似合う。
こういう純喫茶を見つけると気分が高まる。

ハニートーストはたびたび取材をされているそうで、
元町の名物、と言われているとか。
思った以上に大きく、フルーツまでついて200円!?
甘さは控えめ、シナモンなのか、ちょっとした酸味もいい感じ。
紅茶はかなり濃くて、とても美味しかった。

1時間ほど過ごして帰ろうとすると、
もっとゆっくりしておいで、と声をかけられた。
じゃあ外は寒いし、もう少し。
客がいなくなったので、マスターと奥さんが隣に座り、
昔話をしてくれた。戦時中の話が多かったので年齢を聞くと、
なんと94歳! いやぁ驚いた。
1975年に開店したそうで、ほぼ同い年だ。

同じ話を3度聞き(笑)、さらに1時間が過ぎた。
ちょっと長居しすぎたな。でも居心地のいい場所だった。
なかなか神戸に来る機会は少ないが、
ここは通いたくなる場所だ。

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